【食べログ、2025年3月期 売上335億円で過去最高を記録!利用状況も好調継続】
2025年6月26日、レストラン検索・予約サイト「食べログ」を運営するカカクコムは、2025年3月期の売上高が335億円に達し、前年比+20.2%増で過去最高を更新したと発表しました。
また、月間利用者数は1億10万人、ページビューは約24.9億PV、掲載店舗数は約87万件といずれも最高水準で、ユーザーの利用は拡大傾向が続いています ()。
■ 売上好調の背景:リアル予約機能の強化も一因
食べログは近年、口コミやランキングに加え、**オンライン予約機能の強化**も進めています。2024年には、飲食店向け予約管理システムとの連携や英語など多言語対応を導入し、訪日客の利便性も向上 ()。
こうした施策が、単なる食べログ離れといった懸念の声が覆される結果につながっており、利用者と登録店舗の双方にメリットが出てきていることが伺えます。
■ ユーザー数とPV増加の裏にある理由
2025年3月期の月間利用者数は1億10万人、ページビューは約24.9億PVに達しています。この数字は2024年度比で大幅に増加しており、**スマホ利用者の増加**や**多様なジャンルの店舗掲載**が追い風になっています。
特に地方の飲食店を探すニーズが高まりつつあり、掲載店舗数が87万件を超えたことも、ユーザーの支持を支える大きな要素となりました。
■ 専門家の視点:業界への波及効果
EC・飲食業界に詳しいITジャーナリスト佐伯氏は、今回の結果について「**食べログが単なる口コミサイトから、飲食店の経営支援ツールへと進化した証**」と評価しています。
「予約管理・多言語対応で、集客と店側の効率化が両立された。」
この動きは、飲食業界全体のDX推進にも影響を与える可能性があり、競合サイトにも大きな刺激になるでしょう。
■ 業績を支えるマネタイズ構造
食べログのビジネスモデルは、口コミ掲載による集客→広告収益→予約経由の手数料という流れが基本です。特にオンライン予約の手数料は単価が高く、**売上全体の約3割を占める**とも言われています。
さらに、カカクコムのグループ全体のDX戦略に沿った取り組みとの連携もあり、安定的かつ継続的な収益基盤へと変化しています。
■ 今後の展望と業界への影響
- 訪日客の回復に合わせ、多言語予約機能のさらなる改良や連携強化
- 飲食業DX化をテーマにしたセミナー・B2B展開の拡充
- 競合との差別化要素として、AI推薦や購買履歴連携など高度化サービス提供
■ まとめ
- 2025年3月期 食べログ売上は335億円で過去最高、前年対比+20.2%
- 予約機能強化、利用者数・PV・掲載店舗数いずれも増加傾向
- 評論サイトから経営支援ツールへの進化が寄与
- 今後はDX支援、海外対応の強化などが収益・差別化につながる
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